生きた素材だからこそ、・・・(2007.03.13)

 「自然回帰」が叫ばれ、環境に良い、健康に良いということから
「自然素材の家」「無垢の木の家」が注目を浴びています。

しかしこれらの素材は、生きた素材であって「調湿作用」などを始めとする、
多くの良い点があるわけですが、収縮・ひび割れ・反り曲がりなど
生きているが故の欠点も備えているわけで、
全てに万能なわけではないことは皆さんご承知のことと思います。

昨年秋に完成し引き渡ししました「登り梁の家」では、
襖に月桃紙を用い、タイコ張りの襖を造りました。
その襖の一部が、この冬の乾燥、そして薪ストーブによる更なる乾燥状態により、
反ってしまい開け閉めが利かなくなってしまったようです。

「月桃紙」というデリケートな紙に加え、襖紙のタイコ張りにより、
襖の芯材が乾燥の影響を極端に受け、反りが出たようです。
「月桃紙」を襖に使う場合、芯材の上に薄いベニア板を張り、
その上にタップリと糊を使って「月桃紙」を張る方法が、問題の生じ難い
ベターなやり方だそうです。

いづれにしても
「自然素材」を使う場合は造り手も充分に注意を払わないといけませんが
使い手もそれなりの心構えを持って、付き合っていく必要があるのです。

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