266月

第1回関東ゼミ2026!

  水蒸気の見える化

 こんばんは!

 今週の月曜日は東京へ足を運び、「自立研関東ゼミ2026」の第1回目を受講してきました。

 講師を務められたのは、鳳建設株式会社の森亨介さんです。
 毎年参加させていただいており、森さんのお話をお聞きするのはもう何度目かわからないほどです。それくらい毎回たくさんの学びをいただいています。

 これほど何度も繰り返し学ぶのには深い理由があります。

 それは、テーマが目には見えない『水蒸気』のお話だからです。目に見えないものを数値化する、コントロールすることって、本当に難しいんですよね。

 上の図のように、水は”結露”や”湯気”、氷は”雪”や”霜”など、私たちは昔から形に見えるものに名前を付けて区別してきました。しかし、空気中に確かに存在している水蒸気は、目に見えないため長らく名前がありませんでした。

 この目に見えない存在に「絶対湿度」という名前が付けられたのは約250年前のこと。長い地球の歴史から見ればつい最近のことです。

 世界的に見ても日本の気候は非常に特殊です。一年を通して四季が移り変わり、雪が降ったり雨が降ったり乾燥したりジメジメしたり.....。豊かな表情があるといえば聞こえは良いですが、海に囲まれた島国である日本は、夏と冬での気候が全く異なります。そのため、一年中快適で心地良い住空間をつくる難易度は、他の国に比べて格段に高いのです。

 地球温暖化の影響で最近はヨーロッパでも夏にエアコンが必要な地域が増えているそうですが、日本に比べると一年を通して気候が安定しているフランスでは、日本の秋や冬のような気候が一年の半分くらいを占めるのだとか。講習では、そんな日本とフランスの違いも、空気線図の数値を見ながら分かりやすく説明してくださいました。

 空気線図とは上の図です。いろんな線と数値がごちゃごちゃと交差しています。数学が嫌いな方からすると見るだけで頭が痛くなってしまうかもしれませんね(笑)。

 でも、このグラフを読めるようになると、これがめちゃくちゃ面白いんです。まるで、目の前の空気がどんな状態なのか五感で感じられるようになります。

 普段テレビやラジオの天気予報で「ただ今の気温は○○℃、 湿度は○○%です」と耳にしますよね。

 このよく聞く湿度は『相対湿度』と呼ばれるもの。それに対して、住まいを本当に快適にするために重要なのが、今回の勉強会で深く学んだ『絶対湿度(空気中に含まれる水分の重さ)』です。そしてそれを視覚的に「見える化」してくれるのが、この空気線図なのです。

 例えば、同じ「気温27℃」でも「湿度70%」と「湿度50%」では絶対湿度の差(空気中の水分量)が約4g/kgDAも違います。少し難しい単位ですが、この4gの差というのは住空間においてはものすごく結構大きな違いです。

 体感は個人差がありますが、27℃70%は少し動くだけで汗ばむほどジメっとしています。その一方で、27℃50%はサラッとしていて快適です。同じ温度でも空気中に含まれている水分量が違うだけで、体感温度はこれほど変わるのです。

 

 日本の夏は、太平洋からの湿った空気が南風にのってやってきます。そのため日本特有の高温多湿という、過酷な気候になります。そこで大活躍するのが、多くの建物にあるエアコンです。

 エアコンは部屋の空気を吸いこみ、冷媒(熱を運ぶガス)により冷やした空気を吹き出すことで部屋を涼しくします。温度を下げることはもちろんですが、先ほども書いた通り、湿度(水分量)を下げることでも僕たちは涼しさを強く感じられます。

 「エアコンは電気代がかかるから、、」と除湿器を別に回したり、エアコンを我慢したりしていませんか?

 実は温湿度を効率よく下げて部屋を快適にするには、エアコンを正しく使うのが一番の省エネなんです。

 実は僕も、大学生で一人暮らしをしていた頃、エアコンは電気代が高いと思いこみ、ほとんど使わずに我慢していました。しかし、建築を学び、この仕組みを知ってからは、心地よく、かつ省エネに暮らすには、正しい知識を持つことが大切だなと痛感しました。

 

 何度も受講している森さんのお話。聞いているだけではすぐに忘れてしまいます。実際に手を動かし、実践することこそが何よりの学びです。日頃から温湿度をチェックし空気線図に落とし込むこと。エアコンを測定し、その建物にあった容量の機器を選定できる力を養うこと。プロとしてできることは山ほどあります。

 実際、僕は弊社のモデルハウス(兼事務所兼自宅)に温湿度計を何か所も設置して毎日実測しています。エアコンをどう動かせば、一番省エネで一番心地良い温湿度になるかを日々実験している最中です。

 まだまだ試行錯誤の連続ですが、実測をすることで初めて見えてくるデータがたくさんありとても面白いです。皆さんも是非温湿度計をご自宅のいろいろなところに置いてみてください。性能があまり良くない家ほど、1階と2階、あるいは床近くと天井近くで数値が違うことに気づくはずです。

 何年も水蒸気について勉強し、モデルハウスで実験を繰り返してきたからこそ、皆様のお住まいについてアドバイスできることもあります。「うちのエアコン、どうして効きが悪いの?」「ジメジメを解消するには?」など、わからないことは聞いてくださいね!

 また、これからの家づくりや家電選びに大きく関わってくる「2027年のエアコン問題」についても、気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください!

 

 最後までブログを読んでくださりありがとうございました。 

 安全・健康・省エネ・永く住める家づくり(高気密高断熱住宅)を心を込めて1棟1棟真剣に造りあげている工務店です。イベント情報をホームページにも載せてあります。
次回の家づくり相談会は7月開催です。
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松島聖士

Posted in 工務店ブログ!ちょっとオシャレで贅沢な木の家づくり

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