こんにちは、「地産地消の木の家づくり」松島匠建の松島克幸です。
群馬県みどり市で、林業とちっちゃな工務店を経営していますが、営業力も販売力も、そして知名度もなく、情宣活動は、このホームページとブログからの発信に頼り、年間数件の新築とリフォーム工事を手掛けています。
そんな吹けば飛ぶような存在の会社ですが、画一的な家は嫌という、少数派のこだわりを持ったお客さまに支持され、コツコツと家づくりを進めています。
プライベートでは、4人の子どもを持つ父親でもあります。これまで「木と山と家づくり」の思いを子どもたちに伝え、何か一つでも未来につなげていきたいと考えてきました。
プロローグ はじまりは、・・・

わたしは、“先人の人たちが苦労して育てた山の木を、
家づくりに活かす道”を、天職と30歳にして悟り、
木の住まいづくりを進めて20年余りとなりました。
とにかく、
「ものづくりが大好き、喜んでもらうことが大好き!」
「木を育て山をつくった先人の苦労に報いたい!」
「木を活かした家をつくり、山をも守っていきたい!」
「木の家の良さを、多くの方に知ってもらいたい!」
「健康で癒される木と自然素材の家をつくりたい!」
「昔の民家のように長持ちし、子どもたちに引き継ぐ、財産価値の高い家を造りたい!」
などなど・・・・
木や山、そして家づくりへの固くな思いを抱いて、この仕事を進めてきましたが、
こうして今日の松島匠建があるのは、
これまで多くの人から助けてもらったから
と、感じてやみません。
それは、新たなチャンスを与えてくれた
お客さまであったり、
仕事の親方や先輩、仲間であったり、
そして家族でもありました。
今、わたしは、そのように
支えてくれた全ての人たちに、
感謝してもしきれない思いで一杯です。
そして時代は今、子どもたちに明るい未来が訪れるよう、大人たちが責任を持ち
持続が可能な経済、持続が可能な暮らしへの、大きな転換を図る時となっています。
それには、まず、わたし達一人一人が
“人間力を高め、人に優しく、地球に優しくなること”と感じています。
森から始まる松島匠建の家づくりの原点、それは・・・
林家の長男として
群馬県の東端で、お隣は栃木県日光市と、標高500mの中山間地域、「みどり市の沢入(そうり)」の林家の長男として生まれ育った私です。
30cm角のケヤキの大黒柱に見守られ、床に入っては、無垢の天井板の節模様を見ながら眠りにつき、昔ながらの民家づくりの家で育ちました。
山林を20町分(ha)ほど所有していた我が家では、小学生の頃から夏休みになるとわたしは、父に連れられ山での下草刈りで、大きな草刈鎌を振り回しては、山の手入れの手伝いをしてきました。
そんな木や山を、身近に感じながら成長してきた私は、高校を卒業すると、一度は、家業のシイタケ栽培と林業の道へと進みました。
~木は循環する素材!~
木は成長する段階で、光合成の働きにより二酸化炭素(CO2)を吸収し、木材として炭素(C)を固定します。
60年70年かけて育ち、炭素を固定した木は、次に木材として家に使われ、なおも炭素を固定しながら、家として家族の健康を守り、幸せを築く暮らしに大きな役割を果たします。
そして最後に木材は土に還るわけですが、木材を伐採した段階で新たに木を植えることにより、木は持続的に循環を繰り返して、私たちの暮らしに貢献している、素晴らしい素材です。
地元の木を使うことの大切さは勿論のこと、家の寿命は最低でも50年という、木が育つ年数分持つ家をつくることが必要なのです。
「丈夫で長持ち、健康で安全、安心で伸び伸びと暮らせる、幸せになれる住まい」
わたしは、常日頃その思いを持ちながら、家づくりを考え進めています。
サラリーマンになり中国へ
自家業を継ぎながらも20代半ばにして、ある会社で中国語の講座を受けていた私に、転機が訪れました。
その会社で、新たに香港に進出する計画が持ち上がり、そちらの駐在員として私に「行ってくれないか」と、お呼びが掛かったのです。
自然の影響に大きく左右される、原木によるシイタケ栽培、そして原木価格の低迷が続く林業に不安を感じていた私は、その香港行きの話を受け入れ、サラリーマンへと転身したのです。
間もなく中国では「天安門事件」という大事件が発生し、会社の香港進出の話は取り止めとなったのですが、私はその会社で企画と開発関係の仕事を任され、アメリカやタイの方での生活も経験しました。
~いま日本の山が危ない!~
温暖な気候で雨が多い日本は、土壌は肥沃となり豊かな森林が育つ環境に恵まれた、世界でも屈指の森林大国なのです。
そして、戦後、住宅の需要が高まった時期に、家をつくるための日本の木が不足し、先人の人たちが孫子のためにと、苦労して山に植えた木が育ち、木材として使われる時を待っています。
しかし今、日本の家は、外国産の木材やプレハブユニットによる家が住宅の主流となり、日本の木が見放されています。
私たちの近くに、家づくりに適した木があるにもかかわらず、それが使われないために、山の手入れがなされず、山の荒廃を招いています。
豊かな森林は、水を蓄え、土砂の流失を防ぎ、多くの生物の命を育み、そして、二酸化炭素を吸収して炭素を固定する、大切なものであることは、誰もが認識していることであります。
日本の木を使って家をつくることは、山の手入れにつながり、山の循環を促し国土の保全となり、ひいては地球環境への貢献となるわけです。
「地場の木材を利用することで、木を育て、山を守り、あるべき健全な住まいと、健全な地球環境をつくる」
それの思いが、わたしの家づくりの原点です。
「木を活かす家づくり」を、天職と悟る
サラリーマンとして、それなりに仕事を与えられ、それをこなしてはきたものの、それが本来の自分として目指す仕事とのギャップを感じ始め、悶々としていたある日の、出張先での出来事です。
一泊二日で、出張先は山形県。
7月の梅雨末期の頃だったと思いますが、山形県の内陸性の盆地気候を象徴するような、とっても蒸し暑い一日を日中体験し、夕刻過ぎに宿泊先の宿へ到着しました。
そして宿泊先は、月山のふもとの西川町の民宿?ペンション?
そこは、地場の木材をふんだんに活用した、木の住まいでした。
その宿では、日中の蒸し暑さ、そして一日の疲れもすっかり忘れ、とても癒された気分に浸り、天から降りそそぐような、湧き出る閃きにより、わたしは天職を悟ったのです。
「木や山を身近にして育ってきた自分。今、見捨てられようとしている地場の木材。それを家づくりへと活かすことが、先人、木、山が喜び、そして住まい手にも喜ばれること。そんな家づくりが、やり甲斐のある自分の仕事であり、自分の使命でもある。」
と、云うようにです。
~木は活かして使う!~
工業製品と違い、伐ってもなお、生きていて呼吸しているのが木材です。
そして、自然の山で育った木は、一本一本個性があり、樹種や部材によっての特性も違います。
木材を使う上で、まず大切なことは「乾燥」して使うことであり、古くから行われ実績のある、自然の力を利用した天然乾燥が、木材の性能を損なうことがなく、環境への負荷も小さいのです。
そして木材は、その特性を理解した上で製材から加工まで、構造材から内装外装材まで、或いは角材から板材までと、適材適所に使い分けて活用することが必要です。
「木材の特性を知り、それぞれの個性を見極め適材適所に使い、木材をふんだんに活用」
木の心を感じながら、わたしは木と家を結び、森と街をつなげる家づくりをしています。
まずは、職人としての技術の取得から
時として、それは今から20年ほど前の出来事であり、当然、私はその「木を活かす家づくり」の道を目指して、家づくりの技術を身につけるため、大工見習から始めました。
週に2回は、夜間の職業訓練校に通い、大工技能の習得。
また、仕事は大工仕事だけではなく、外壁張りを始め、家づくりの仕事は何でもできるようにと、修業を重ねたのです。
ある程度仕事を覚えてから次は、大工見習を続けながら二級建築士の取得に向け、独学で勉強を始めました。
二級建築士の試験、学科試験は一発で合格したのですが、製図試験が不合格で、翌年再挑戦でした。
製図試験に関しては、「日建学院」の力を借り、二回目の挑戦で合格し、晴れて二級建築士を取得しました。
それは、建築の道を歩み始めて、7年後ほどだったと思います。
~職人の手刻みによる日本の木の家~
一棟一棟、一本一本を熟練した大工職人により、丁寧につくりあげていくのが、日本の木の住まいの素晴らしさです。
プレカットによる機械刻みが主流の今日ですが、木の性質を見抜き、適材適所に使用して、手刻みによる加工が、丈夫な住まいの基となります。
そして家づくりは、大工職の他にも、それぞれの各種工事を受け持つ職人によって、建てられていきます。
地域の材料で地域の職人や設計者により、伝統・技術、そして文化を未来に継ぐ家づくりを進め、ともに地域内での経済循環が行われる仕組みも、重要なのです。
「地域の木を使い、地域の職人により家をつくり、地域循環の経済」
それが私たちの暮らしの原点であり、持続が可能な社会への道です。
起業そして木材ストック
平成11年の1月に二級建築士の免許が交付され、まずは「プラスウッド建築工房」として、二級建築士事務所を開設しました。
建築工事業の登録には、実績が不足していたので、可能であった二級建築士事務所の登録となっただけで、内容は建築工事の請負業でした。
同時に、我が家の山の木を山から伐り出しては、製材して桟積み乾燥の木材ストックです。
昔から実績があって良いとされる、天然乾燥を実践し、これは毎年徐々にストックの量も増やしていきました。
乾燥して曲がってしまった材、大きくひび割れしてしまった材、管理が悪くて駄目にしてしまった材など、失敗しながらも良い材の供給に向け、試行錯誤を重ね、現在の良質な天然乾燥木材をつくりだしているのです。
設計事務所登録から数年後、現在の「松島匠建」として、一般建設業の許認可が済み、建築一式工事業として、木の家づくりを本格的に始動となりました。
~シンプルでコンパクトな住まいと暮らし~
住まい、そして暮らしに「本当に必要なものは何か?」とじっくり見直せば、シンプルでコンパクトな住まい、そして生活スタイルが見えてきます。
利便性や快適性の追求はほどほどにして、電気や化石エネルギーへの依存度を減らすことも必要です。
必要以上の大きな家は要りません。
部屋には物が増える一方で、 エネルギーを無駄に消費し、光熱費・固定資産税等々、維持費が嵩むだけです。
浪費社会という暮らしそのものを見直し、自分たちの身の丈に合ったコンパクトな家を建て、子どもたちが明るく伸び伸びと、そしてシンプルな暮らしのできる住まいが、これからの家づくりに必要です。
「小さくつくって、こころ豊かな暮らしをつくる、本物の住まい」
家づくりを通して、家族の幸せ、そして明るい未来を創りだすのも、わたしの役目です。
「大きな転換期」という時代認識を持って
多くの皆さんに支えられ、こうして今では年間数棟の新築、及びリフォーム工事を請け、実績を伸ばし、お客さまにも喜んでいただける家づくりができています。
今後、まだまだ進化しなければと思っていますが、世の中においても本来の進化が求められています。
人類の誕生以来人類史では、人口・文化・技術・化学・経済・環境など、すべてが緩やかに推移してきました。
しかし、産業革命、そして石油という化石燃料の発掘以降、人類の営みは急速に発展し、同時に複雑多岐にわたる問題が次々に発生しています。
そして人類は、経済の発展を優先するがゆえに、それらの解決を先延ばしにし、問題は深刻になる一方です。
経済は今「百年に一度の危機」とも云われていますが、地球上生命の上では今「人類史上最大の危機的状況」を迎えている、という時代認識を持つ必要があると感じています。
今私たちに必要なことは、「もっと早く、もっと多く、もっと快適に」という発想から「より小さく、よりゆっくり、より簡素に」といった発想の転換だと思います。
わたしは、持続可能な新しい時代の転換を目指し、未来に引き継ぐことのできる家づくりを進めていますが、更に必要なことは「家づくりを通して人間性を高める」そんな高い目標で進めたいと思っています。
~松島匠建の家づくりは、~
私たちは松島匠建は、群馬の小さな工務店です。
大手の業者のような、営業力、宣伝力、販売力、そして知名度はありませんが、顔の見える材料を使い、顔の見える関係で、信頼の家づくりに取り組んでいます。
- 安心で安全な地場の木材と自然素材を活用し、健康と環境に良い家をつくります。
- つくりすぎることなく、限られた予算の中で、納得して満足のいく家を提供します。
- 「家は買うものではなく建てるもの」建て主と共に愛着の持てる家づくりを進めます。
- 地域の気候風土と伝統を活かした住まいを、地域の職人の技術によってつくります。
- 子どもたちに明るい未来が訪れるよう、持続可能な循環する暮らしと家づくりを提案します。
家づくりは一生に一度の大事業。その大事業に、責任を持って私どもが引き受けるため、素材・技術・工法などの選定と研鑽に、日々努力を積み重ねています。
計画から設計、施工、アフターメンテナンスと、「安全と安心」の基に家づくりを進め、お客さまが、「納得して満足、そして幸せが築ける住まい」をつくり上げていきます。

“自然回帰” “健康重視” “環境共生” “本物主義” “未来志向” “持続可能”